
スモールM&Aで承継型起業を考えている人が、大手企業など出身の場合や、中小企業の実態をあまりわかっていない人の場合だと、会社を買った後の中小企業の実態で悪いズレが起きてしまいますので、ここでは中小企業の実態の中で、現在地と現在地から改善をしていくためのPDCAということを分かりやすくご説明します。
中小企業は日々の仕事に全員が追われておりとても忙しそうに見えます。
繁忙期などであればともかく、また、仕事をしてその仕事などが以降の生産性の改善に繋がっていくなどであれば良いのですが、そういうわけではなく単発単発の仕事に追われていつも忙しくしているのが中小企業の仕事の仕方です。
会社の現在地を知るために様々な資料などをお願いをすると、ほとんど1年前の決算書が出てきたりします。それでは現在地が捉えることができないので直近の試算表をくださいとお願いすると、試算表とは?となったり、試算表を説明すると税理士にお願いしないとできないので数か月待ってほしいということが日常的にあります。
会社をよくしていくためには現在地を正しく把握することが欠かせないのですが、中小企業の多くは現在地を正確に把握できていないということがまずあるのです。
目標は何となく立てて、コミットはない
目標設定についても何となくという感じになっていることが多くあります。今年1年は何を目標にして経営をしていますか?という質問をしても、特に目標は立てていなかったり、目標はAですとか、Bですということが出てくることもあります。目標に対しての進捗はいつもどんな感じですか?ということを聞くと、目標に対しての進捗は逐一追いかけてはいない、達成された、達成されないどちらでも特に何もしていないということも結構あります。
中小企業は課題が山積しているため、改善や改革をしていくことができないと、激しい環境変化についていくことはなかなか難しいため、スモールM&A、承継型起業で会社を買った人は、正確に買った先の会社の現在地を捉えること、PDCAを回していくことを重視して経営をされるとよいです。