
事業承継を決めて、その目的などを理解して後継者に業務などの引き継ぎをスタートしても後継者がすぐに経営者が思っているようなスピードでできるようになるということはなかなかありません。
経営者自身も最初から役割、仕事ができたわけでは絶対にないはずです。何十年の経営者人生の中でたくさんの打席に立って、失敗をたくさんしてきたはずです。その経験の中で今のような考え方、仕事の仕方、レベルにたどり着いたわけです。さらに言えば成功体験も大切なもののたくさんの失敗が経営者の考え方、仕事の仕方、レベルに大きく寄与しているのではないでしょうか。
後継者はまだはじめて1年目の1カ月目だったりします。経営者の期待値が高くなりすぎてしまうと、経営者、後継者ともに期待値のズレが大きなストレスになってしまい、うまくいきません。そのため、事業承継においては一定の時間軸で捉えなくてはいけません。
後継者が失敗しても大丈夫なように、遠すぎず、近すぎない距離で、できる限り早いタイミングから経営者が見守っていくことが欠かせません。