
事業承継への着手が早ければ早いほど、当たり前ですが経営者自身、年齢的に若く、後継者も若いことになります。
例えば、経営者が55歳で、後継者の息子が30歳の場合と、経営者が70歳で、後継者の息子が45歳の場合だと、親子関係は変わりませんが、経営者、後継者の年齢がまるで違うため承継のスピードや承継後の会社成長なども大きく変わると思います。
後継者の年齢によって当たり前ですが考え方、素直さ、飲み込みなども変わるでしょうし、後継者が若いということは経営者も若いということのため、後継者育成をはじめても、経営者はまだまだ動けるため様々なサポートをしてあげられるわけです。
例えば、経営者80歳、後継者の息子55歳だとどうでしょうか。このタイミングではじめて事業承継を考えて、業務などを後継者に引き継ぎはじめたとして果たしてうまくいくのでしょうか。事業承継の前に経営者が病気になってしまったり、場合によっては亡くなってしまってということもしばしばあります。承継そのものが中途半端になってしまったり、経営者、後継者の相互の年齢からただ会社、事業を承継するということで終わってしまって、そのまま時間とともに縮小する形になりがちです。事業承継をチャンスにしていくという我々の考えにおいては、後継者が会社を引き継ぎ、より会社を成長させることを事業承継をきっかけにしてしたいと思っています。
ただ会社、事業を引き継いで終わりではなく、その先のより成長を考えて、経営者、後継者は事業承継について向き合うべきです。