
事業承継は経営者にとって避けては通れない、コミットをしないといけない最後の大仕事です。経営者が事業承継の目的、成功をしっかりと理解をして、どう立ち振る舞うかが極めて大切になります。事業承継をうまく成功させるために経営者は、後継者が誰であったとしても後継者に対して、感謝と尊敬の気持ちを持ち、それを常に意識、大切にしてコミュニケーションを取っていくことができるととても節々のやりとりなどが円滑に進んでいくと思います。
後継者に対して感謝と尊敬というのは、迎合するという意味では全くありません。
会社を経営することは、経営者自身が1番分かっていることですが、最高の仕事でありながらも厳しい、大変なことも本当にあります。経営者というのは、社員に比べて、どちらが大切というような話ではなく、役割として責任の違い、リスクの違いなどは明確にあります。
また一般的に会社が置かれている現在の状況は極めて難しいです。この荒波の状況において会社の舵取りを引き受けてくれるということに対しての純粋な感謝とその決定をしてくれたことへの尊敬という意味合いです。
経営者側に適切な感謝と尊敬があることで、後継者との様々なコミュニケーションが節々で必ず円滑に進んでいくことができます。
分かりやすくこれとは反対に、経営者が後継者に対して会社を継がせてやると上から思っていたらどうでしょうか?様々な要求などが異常に高そうで、コミュニケーションを考えてもとても窮屈でワクワクすることはなさそうです。