
経営者が会社の全ての業務に精通をして仕切っているような社員数名の会社を引き継ぐ場合には、後継者は現経営者と同じようにまずは全ての業務に精通をして最低でも業務が滞りなくできるような状態にすることが物理的に必要になってしまいます。
そのままの状態を続けるのか、事業承継後に社員に徐々に役割委譲をしていき仕組みにしていくのかは後継者次第になります。
会社の業務に対して専門性があったり、ある程度、組織だって社員が育っているような会社の場合には、業務全てに対して後継者が精通をしていく必要はすぐにはないかもしれません。このような会社の場合には、今いる役員、幹部、社員などとの信頼関係をつくることが後継者のまず大切な役割になると思います。先の場合でも、もちろん一緒に働く人との信頼関係は大切なのは言うまでもありません。
このように会社の状態に応じて、後継者ができないといけないことや、まずやるべきことというのは違うということはあります。そのため、貴方の会社がどのような状態にあって、後継者にはまず何をしてもらうべきなのかということを具体化しておくことが大切です。