
100メートル×4人の400メートルリレーを思い描いてください。
バトンを持っているのは貴方です。事業承継はバトンを持っている現役経営者である貴方が全力疾走で会社経営をしてきたわけですが、次にバトンを渡す走者を選ぶこと、育てること、そして渡して、さらに加速、成長してもらうことがゴールとなります。
貴方がバトンを渡す相手を見つけられなかったらどうなるでしょうか?貴方は走り続けなくてはいけなくなります。永遠に走り続けることは絶対にできないのですが。
思いの外、長く走ることができる人もいれば、ケガ、病気、気持ちが続かないで終えてしまう人もたくさんいます。思いの外、長く走ることができた人であってもやはり永遠には続きません。
いずれにしても事業承継は経営者の最後にして、最大の仕事だという認識を持たないと、バトンが引き継がれることはないということです。
経営者自身が全力疾走をして会社を成長させることをしていたわけですが、事業承継においては後継者の成功に専念することが役割になります。そのためにはまずは全力疾走のペースを落とすことからしなくては経営者自身、事業承継において何をどこからどうやってしていいかわかりませんし、周りも経営者のスピードについていくことはできません。