
スモールM&Aのメリットは何といっても時間、コストなどの短縮だと思います。
良い会社、事業であれば、既に成立している事業を持っているわけです。事業をやっている人なら誰でもわかりますが、1つの事業をつくり、利益が出る状況にすることはとても大変なことなわけです。
仮に目の前の会社や事業が利益を生み出していた場合には、その状態をつくるまでの時間、コストなどを短縮できるわけです。これがスモールM&Aの最大のメリットです。
もちろん利益が出ている事業であれば売却の値段が高くなる可能性があるわけで、逆に赤字の会社、事業だと一般的に安い値段になることが多いわけです。そのため、必ずしも利益が出ているから良いとか、赤字だから悪いという話ではないところも面白みになるのです。
利益の有無は、売却時の値段に影響するわけなので、買い手からしたら仕入れのような位置づけになり極力安く仕入れができるかが大切になるわけです。
利益が出ているとしてもそれは持続的なのか、経費を一般以上に削って無理しているものではないか、特定のキーマンがいなくなったらダメにならないか、一過性ではないかなど様々検討の必要があります。
売り手の会社や人が気づいていない、できていないだけで、赤字の場合でも実はやり方を変えたらすぐに黒字になるかもしれませんし、買い手の持っているネットワーク、ノウハウを使うとすぐに黒字にすることなどもできるかもしれません。