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後継者が育つ環境づくりが後継者育成の真髄

経営者としては長年にわたる自分の様々な経験、知識などを後継者に知ってもらったり、同じようにできるようになってほしいと、こだわりやプライドを持っています。できる限り後継者が経営者としてうまくできるようにサポートをするべきでこれは間違いありません。

しかし、人が育つということに対して大前提、大切なことがあります。それは本人が成長したいという気持ち、腹落ち、理想があってはじめて意味があります。

子供を育てるのと同じで、親の思い通りにならないことは多々あります。そもそも親の思い通りが、これからの会社経営者として正しいのかということすらあります。


経営者が後継者に思い通りになってほしいと思い込みが強くなりすぎてしまい、後継者がそうなっていかないと、とても大きなストレスを事業承継の中で、経営者、後継者共に感じることになり、事業承継がうまくいかない大きな原因になってしまいます。

そのため経営者としては自分のこうあってほしいという理想像を持ちつつも、それを押し付けたりするようなことがあってはいけません。

後継者自らが育っていくことを理想として、そうなるような仕掛け、環境づくりをしていくことがとても建設的だと思います。

後継者も大人で様々な考えを既に持っているわけで、そのような状態の人に対して一方的こうあるべきのような育成だと結果として納得感や腹落ちがない中で、勉強を無理矢理させるような構図になってしまいがちですので注意が必要です。

Tags: 事業承継
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