
会社内で働いている経営者の親族が複数人いるということがしばしばあります。
経営者と専務が兄弟で、経営者、専務の子供がそれぞれ会社内にいる場合や、
経営者の子供が3人会社内にいる場合など様々なパターンがあります。
親族としての続柄の近さ、勤続年数、職務能力の違い、経営者の主観的な贔屓目、
経営者との長い様々な関係の中での情など後継者を決めにくい状況があったりします。
現在においては経営者が統率をしているためうまく回っていても、後継者選びから後継者へのバトンタッチを通じてうまくいっていた均衡が壊れるということもしばしばあります。
経営者としては嫌われることを恐れて、皆で仲良くやってほしいなどと情緒的な、責任逃れのようなことはしてはいけません。
誰に継ぐことが会社にとってベストなのかの見極めを、後継者の資質、能力、関係性などを見極めた上で、決めることをしないといけません。
この過程で後継者の決め方を開示してフェアに競わせるというやり方もあるでしょうし、開示しない場合もあります。開示しない場合であっても個々としっかりと話し合って納得をしっかりとしてもらうことは欠かせません。