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後継者に向けられる「3つのくせに」を経営者は理解をする

経営者は長年にわたって社内でいえば幹部、社員などとの関係をつくってきていますし、社外においても様々なネットワーク、信頼をつくってきています。

社内においてみると、物理的な年齢も含めて、現時点においては経営者が年長ということが多いでしょう。しかし、後継者の場合にはどうでしょうか。幹部、社員などとの関係は経営者ほどはもちろんありませんし、何よりも年齢が若いわけです。


〇年下のくせに

幹部、社員の中には、人間ですので仕方のない感情として、年下のくせにと後継者として決まった瞬間から後継者に対してこのような感情を持つ人がいると思った方が必ずいいです。


〇ろくに仕事もできないくせに

後継者は入社何年目かにもよりますが、幹部、古参社員などと比べて会社にいる年数が圧倒的に少ないことが多かったり、急遽、会社の後継者になるというような場合には、社内で実務経験などが1番短い、ないということもあります。そのような際に、後継者に対しての周りの目線としては、〇〇という仕事もできないくせにという感情を持たれてしまうこともあります。

 
〇本当にできるのか?若いくせに

単に年齢が若いというだけで、年長者の老婆心、ポジションからこのように思われてしまうことがあるわけです。

上記のように思う人が後継者の近くにいてもおかしくはないということです。というよりかは必ず大小いるという見立てで、経営者は、後継者がどのような状況の中でやっていかなくてはいけないのかを理解しておくべきです。

社内で「くせに」が蔓延すると、会社はどんどん悪くなっていってしまいます。


〇後継者の置かれた環境から理不尽さをサポートするのが経営者の役割

このように思われているにも関わらず、後継者がコミュニケーションを間違えてしまい社内において社長風をいきなり吹かしてしまうようなことがよくあります。こちらがキッカケとなって後継者と幹部、社員の間で社内対立や溝が深くなります。

 経営者がいるうちは、幹部、社員も顔には出しませんが、心の中では不満などをどんどんためていくわけです。

後継者にはこのような経営者とは違った状況がありうることを、経営者が理解をして、このような人達を後継者の支援者、味方に徐々に変えていくことをしないといけないわけです。後継者が頑張る部分と、後継者ではできない部分がありますので経営者が動くことが欠かせません。

Tags: 事業承継
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