
経営者ほど冷静に、客観的に、様々な要素を俯瞰して物事を見ることをしていかなければいけません。日常業務の中で起きた1つ1つの業務改善も大切な反面、そもそも事業そのものをより時代に合う形に変えていくということを決めれば、その1つ1つ改善をしている業務がなくなるかもしれません。これからの時流を考えると今まで大切にしてきたノウハウだけでは勝てないので、新しく知識、経験を積極的に、貪欲にハンティングしないといけないかもしれません。
経営者には虫の目、鳥の目、魚の目が必要と言われます。それぞれが異なる視点やスキルを象徴しており、バランスよく持つことが経営者にとって重要とされており、後継経営者は意識をされると良い視点になります。
「現場を詳細に見る視点」を表します。
虫の目は地面の近くにあり、細かな部分や現場の実情を観察する能力を意味します。
経営者として、現場の細かな状況や具体的な問題を理解することで、適切な判断を下せます。虫の目を意識させる経営者はわかりやすいため多いと思います。
具体例
従業員の声に耳を傾ける
顧客のニーズや意見を直接収集する
業務プロセスの細部を把握する
「全体を俯瞰して見る視点」を表します。
鳥の目は高い場所から広い範囲を見渡すイメージで、全体像を把握し、大局的な視点を持つことが求められます。戦略を立てたり、長期的なビジョンを描くために重要な能力です。
経営者にとって重要な目で、鳥の目を持てるように意識していくことが欠かせません。
具体例
市場全体の動向やトレンドを把握する
組織全体の課題や機会を理解する
他社や業界全体の競争状況を把握する
「時代の流れや変化を読む視点」を表します。
魚の目は水中にいて、時間や流れを感じ取る能力を象徴します。
時代の変化やトレンドの移り変わりを捉え、それに対応した行動を取ることが重要です。
変化を読む、敏感になって変わっていくことは経営者の最たる力の1つです。
具体例
技術革新やデジタルトランスフォーメーションへの対応
消費者行動や社会的価値観の変化を捉える
短期的な市場変動に迅速に対応する