
事業承継において3つの側面で考えていくと分かりやすいです。
経営的な側面とは会社、事業内容に関することです。創業以来、積み上げてきた信用、様々なノウハウ、現在の業績、財務状況などを、事業承継後のより健全、成長経営をしていくために繋げるための努力の側面です。経営者がやるべきタスク、後継者に引き渡すタスクが出てきて、現役世代で終えること、未来に託すことなど分けて考えることが大切になっていきます。
財産的な側面とは、株式譲渡などに関するお金の話です。事業承継には多額のお金がかかることがしばしばあります。株価をうまく下げて後継者に譲っていくことなど適切な準備をしていかないと事業承継がうまくできません。親族内承継の場合には、相続の論点も入ってきたりします。
何を、どれだけ、いつ、どうやって、会社を後継者に引き継いでいくかを経営者が決めないといけません。これは経営者の引退までのスケジュールでもあり、大なり小なり、経営者、後継者の人生、考え方、想いや利害がぶつかる部分でもあります。