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子供だからといって甘やかさないと必要以上の厳しさで失敗する

経営者として後継者に対して一定の基準を持って客観的に接していくことはとても大切です。よくあるケースとして経営者が後継者が子供だからといって甘やかさないようにすることは理解、共感できますが、甘やかさないが行き過ぎて、不必要な厳しさとなってしまうケースがあります。子供に任せてうまくいかなかったら恥ずかしいとか、子供だから絶対に失敗させたくないから厳しくしているとか、社員の手前のポジションなのか様々な理由があります。

いずれの理由であってもうまくいけば良いですが、それが理不尽、不可能なことだったり納得できないことだと後継者との関係に亀裂が生じてしまいます。経営者として子供に言うことをきかせるために、権威や実績などを使ったりということもあります。

実際の例として、経営者自身がよくわかっている領域については自分の考え、意見をとにかく押し付けたり、よくわからない領域などについては頭ごなしに否定や話を聞かないことがあります。後継者の成長を性急に望み、期待しすぎてしまって、できていることよりもできていないことに目が移ってしまって否定やマイナスのコミュニケーションばかりしてしまうなどということがあります。

後継者を懸命に育てようとする熱心な経営者にありがちな落とし穴で、無自覚に経営者がこのようなことを続けていると、経営者が、後継者の成長機会、やる気を奪ってしまっている原因となってしまうのです。

Tags: 事業承継
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